カンボジアの新聞がグラフィス診療所についての記事を掲載

2011年10月26日 カンボジアのプノンペンポスト紙が、サイド・バイ・サイド・インターナショナル(SBSI)が支援を続けてきたGRAPHIS(グラフィス)診療所についての記事をネット掲載しました。以下はその翻訳です。 注:グラフィス診療所という名前は、2008年、日本の学生団体「GRAPHIS」が、現地での病院建設支援を決断し、建設費のオリジナルドナーとなっ た事から、同診療所のピーター・リー所長によって命名されました。現在、以降、日本や台湾、米国などの様々な団体が支援をしています。「マジでガチなボランティア」ドキュメンタリー映画にも、学生達が診療所建設支援に至る経過が描かれています。GRAPHISは 、医療スタッフの人件費を支援中。  ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆  最新情報 ジャングルの中の希望をつなぐ診療所  (English原文) 2011年10月26日 12:01  OU Banug 正式な医師らが働く診療所がジャングルの中にあるなんて、一体、どれだけの人間が想像できるだろう。自分も、この目で見るまでは、信じがたいことだった。 先月、私は友人たちとシアヌークビルに旅行した。途中、トゥモル・ラウング滝で昼食を取り、くつろいぐことにした。 本当に楽しかったが、一緒に来ていた友人のミンに、予想もしなかった事故が起こった。滝の上から滑り落ちて、下の洞窟あたりまで転落したのだ。 ミンは、全身、血だらけになり、みんなショックを受けた。我々は、何とか彼を滝から救出すると、一刻も早く病院に連れて行くことを望んだ。 しかし、トゥモル・ラウング滝は、シアヌークビルの中心からはかなり離れていて、急いで運転しても約1時間はかかるだろう。 すると、近くで食べ物を売っていた村人たちが、村の診療所に行くよう勧めてくれた。 診療所は、グラフィス診療所という名で、着いてみると、かなりへんぴな村にあるのに、大都市の専門の診療所のようだった。 とにかく想像をはるかに超えた診療所に、我々は驚いた。ジャングルの中にあるから、小さな木造の建物に地元の医者が一人いるのがせいぜいだろう、と思っていたのだ。 基本的に診療時間は午前7時半から午後5時までだが、医療スタッフは緊急の患者に対応できるよう24時間態勢をとっている。 「グラフィス診療所が建っている所は、ジャングルのど真ん中にあったが、2008年に建設が始まると、日本や台湾やアメリカから、様々な団体が、地元の人達のための診療所への支援を始めた。」 診療所の西口三千恵所長補佐は言う。 診療所は、シアヌークビル州コンポンセイラ郡オバックロテ・コミューンのプレイ・プロセッ村に位置する。昨年の7月に開所して以来、一般の傷病治療を行うと共に、緩和治療を要する末期患者や、事故でリハビリが必要な患者も受け入れている。 ミンは、丁寧な治療を受け、請求された診療費は非常に少額だった。しかし、そこで働く人々の努力に深く感謝したので、私と友人たちは、診療所に寄付をすることにした。

診療所で救われた命 感動の再会

2011年3月18日 カンボジア滞在中だった日本のサイド・バイ・サイド(SBSI)スタッフは、2011年3月18 日にプノンペン市内の病院に入院しているチャンさんという女性のお見舞いに伺いました。 この人は、2010年9月に、滝から転落して岩に頭を強打して頭皮も破れ、100メートル流されている間に、大量の出血をしたようでした。さいわい、グラ フィス診療所に運び込まれて応急処置を受けた後、グラフィス救急車でプノンペンの国立病院に搬送されて緊急手術を受け、奇跡的に一命を取り留めました。そ してベトナムでのリハビリ後、プノンペンの病院に戻っていました。 チャンさんは、病室に来たSBSIのスタッフを見るなり涙を流し、英語でサンキューサンキューと言い続けました。事故のときに同行していた甥のライさんも 病院に来て、病院に運ばれてから現在に至るまでの状況を説明してくださいました。お見舞いに伺った時点ではまだ自力で歩くことは困難でしたが、支えられな がらの歩行訓練をしており、自分でも、毎日身体を動かせるだけ動かして懸命にリハビリを続けているそうです。 スタッフは、長期にわたる入院に懸命に耐えているチャンさんの姿に、とても感動しました。 チャンさんもご家族も、グラフィス診療所とグラフィス救急車がなかったら、今ごろ命はなかったかもしれないことを、よくご存知でした。そして、訪れたス タッフに深く感謝してくださいました。スタッフが帰る際も、チャンさんまで車椅子で外まで出てきて、見送ってくださいました。 このように、グラフィス診療所は、人の命を救うために貢献し、またその家族の生活をも救っています。 そこに診療所があったから・・・ グラフィス診療所が、カンボジアによくある診療所のように、医療従事者が一日の大半がそこにいないだどということはなく、きちんと機能していたからこそ、救われた命です。チャンさんに限らず、他にも身体の50%をやけどした女性など、多くの命が救われています。 この診療所のオリジナルドナーである 学生医療支援NGO~GRAPHIS~の皆さん、ありがとうございます。グラフィスの活動は、「たとえ学生でも、若くても、経験がなくても、貴い命が失われるのを防ぐ力があるのだ」ということを、多くの日本の学生たちに伝えていることでしょう。

救われた命–グラフィス診療所と救急車の活躍!

(日本語) サイド・バイ・サイド・インターナショナル日本本部の佐々木理事長らが、グラフィス診療所を訪問していた時に、頭部外傷の50代の女性が家族によって運ばれてきました。かなり重傷でした。ご家族の話では、その人はご家族と共にこの近くにある滝で遊んでいましたが、足をすべらせて岩に転落し、そのまま100メートルかそれ以上流されてから、やっと家族が川から引き上げることができたそうです。その川は岩だらけで、大雨が降った事から激流となっていました。

カンボジア・ブックプロジェクト

 2006年10月 サイド・バイ・サイド・インターナショナル (NPO)のメンバーはアジア・ブック・プロジェクトの最初の支援先であるカンボジアを訪問しました。  メンバー達は、五つの 州とプノンペン周辺にある学校、孤児院、病院、スラム村等をまわり、カンボジアで5千冊印刷した子供たちのためのオリジナル絵本(カンボジア語と英語)を 大勢の子供たちに直接手渡すと共に、SBSIが日本から送った医療機器やコンピューター、教育機器などの使用状況も確認しました。  また、医療機器の支援先であるシアヌーク病院創立10周年記念式典にも出席しました。皆様の暖かなご支援をありがとうございました。   主な絵本配布先 学校 地域名、州 1 虎の子スクール コンポンチャム州 2 横河ロクマル会スクール コンポントム州 3 西町 インターナショナルスクール ココン州 4 東京ウエスト・ロータリークラブ・スクール コンポンスプー州 5 フンセン・ヴェイン・チハス・スクール コンポンスプー州 6 オリガミハウススクール プノンペン特別市 7 トゥール・コーク・スクール プノンペン特別市 孤児院 地域名、州 1 コーラップ4 孤児院 プノンペン特別市 2 ニューライフ 孤児院 プノンペン特別市 3 横河ロクマル会支援孤児院 コンポントム州 5 オリガミハウス支援孤児院 プノンペン特別市 6 NGOサイド・バイ・サイド・カンボジア支援孤児院 シエムリアップ州   スラム 地域名、州 1 センサバイ(スラム村) プノンペン特別市