2010年12月21日 カンボジアに新生児用救急車が到着!

cambodia office & minibus ambulance2010年12月21日、株式会社商船三井様のCSR活動によって輸送ご支援いただいたコンテナ2基が、カンボジアで通関を終え、開封されました。今回は、新生児用救急車1台と活動支援車2台、医療資機材、東京通信機株式会社様からご寄贈頂いた無線機類が輸送されました。

サイド・バイ・サイド・インターナショナル(SBSI)のカンボジアにおける救急システム構築事業への支援は、現地の国際機関や団体からも認められつつあり、今回もコンテナが届いたプノンペンのドライポート職員たちは、非常に協力的に作業を進めてくれました。

コンテナ開封予定時刻である朝10時にドライポートに到着し、なんと待ち時間たった10分で開封!これは信じられない速さです。過去にはポートで何時間も 待たされた挙句、勤務時間が終わったから明日もう一度来てくれと言われたこともありました。日々の付き合いの積み重ねの大切さを、しみじみと感じた瞬間で した。

minibus out of container商船三井カンボジア事務所も全面的に協力され、開封の日は、Theany所長も直接立ち会われました。
多くの方々のご協力を得てカンボジアに届いた救急車は、現在SBSIカンボジア事務所で、整備中です。
ご寄贈頂いた無線機も、事務所で動作確認と、記録作業が進められています。後日、関係各所へ配布する予定です。

donation from tokyo tsushinki
(写真説明)

上:SBSIカンボジア事務所前に到着した救急車
右上:SBSI日本本部職員がコンテナに入れた(!)救急車を、取り出し作業中のカンボジア事務所職員。
左:無線機を確認する職員

(SBSIカンボジア事務所 西口所長補佐からの報告)

水祭り大事故について

水祭り大事故について カンボジア事務所からのご報告

2010年11月24日

今回の水祭りの事故は、ポルポトによる虐殺以降最悪の事態などと表現されてはいますが、事件に便乗した混乱(暴動など)はなく、表面的には町は通常の生活に戻ったように見えます。

これは、事故の際に公立の救急救助隊が迅速に対応し、行政区域を越えて全ての救急車が集まって、けが人と死亡者の搬送に当たったこと。また、日本を含め外 国からの専門家によってトリアージ方法なども過去に研修をした実績があり、大量死傷者ケースへの対処方法をある程度心得ていたこと。救急車だけでは対応で きない数の死人が出たと判明してからは、軍がトラックを出して早急な現場から病院までの死亡者の搬送を実施したこと。その活動をサポートすべく警察が非常 に協力的な対応を取ってくれたことがあると思います。政府が被害者を見捨てていないと一般市民が感じたことで、無用な暴動が避けられたのでしょう。

これは、これまでの救急救助システム構築事業において、省庁を超えて保健省、内務省、防衛省に連携が生まれていたことが、今回の大災害への対応に活かされたと言えるでしょう。

しかし、既存の連携だけでは、今回の大災害において物事はここまでうまく運びませんでした。外国からの支援が集まっていること。そしてその支援を有効に活かすべくできる限りの対策が採られていることが非常に大きいと思います。

協力関係にあるNGOでは、怪我をして入院している患者の食事支援としてアメリカから資金を得ましたが、その配布をどのようにしたら良いか?という相談を受けました。そのため、サイド・バイ・サイドからスタッフを派遣し、食料の配布作業を現在支援しているところです。

(サイド・バイ・サイド・インターナショナルカンボジア事務所 西口所長補佐)

2010年11月22日 水祭りで大惨事発生!

昨夜、水祭り中のカンボジアのプノンペンで大災害が発生しました。 橋の上で、見物客が何らかの理由でパニック状態となり、殺到したもので、フン・セン首相は、今朝、死者が345人、 けがをした人が391人に上ると発表しています。 楽しいはずの水祭りが大惨事となり、亡くなられた方々やご遺族の方々に謹んで哀悼の意を表します。 BBC Hoeun

 

日本の救急車を寄贈された国立病院の救急隊や、サイド・バイ・サイドのスタッフ及びグラフィス診療所の救急隊も懸命の救命救助作業を行っています。 右は、倒れている女性に救命処置を行うサイド・バイ・サイド・インターナショナルのカンボジア事務所の職員です。(BBCで報道された動画より) 今後このような事故が再発することがないように祈ります。 また、私達も、カンボジアの人々の安全と救命のために、これからも懸命の努力を続けていきます。

11月24日 カンボジア事務所職員からのご報告は、こちらをご覧下さい。