カンボジア水祭りでの活動写真集

これまでプノンペン市においては、SAMU(フランス式の救急隊)という方式で活動 をしていた救急車が国立病院に数台ありましたが、隊員の訓練やシステム整備が不十分でした。サイド・バイ・サイド・インターナショナル(SBSI)の指導 員は、まず国立クメール・ソビエト友好病院に救急隊の創設を目指しています。これら国立病院の救急車は、プノンペン市内の他、他県で発生した事案まで時に は対応するなど、守備範囲がとても大きくまたニーズも高い状態です。

 カンボジア水祭りでの活動写真集

2009年11月

水祭りは、カンボジア最大のイベントです。今年は11月1日から3日まで開催。川でのボートレースは有名で、今年のプノンペンの人出は200万人以上と言 われています。そのことから、交通事故や急病の件数も多いため、日本から救急隊訓練指導のためにカンボジアに行っていた日本人指導員たちも、カンボジア事 務所スタッフや保健省や公立病院救急隊と協力して、急病人や負傷者の手当や交通事故の救急活動に携わりました。

(写真集全体は、こちらのカンボジア救急事業ブログのページ からご覧下さい。)

医療へき地に住む妊産婦と母子のための移動健診

救いたい命、救える命があるから・・・

医療へき地に住む妊産婦と母子のための移動健診

カンボジア・ココン州

2009年1月19日から27日まで

サイド・バイ・サイド・インターナショナルは、大竹財団 からの助成金を受けて、「医療僻地に住む妊産婦と母子のための移動健診」プロジェクトを2009年1月19日から27日まで、ココン州コンポンセイラ郡にて実施しました。今回、移動健診を行ったのは、東京の助産師、渡邊真弓さんです。渡邊さんは、以前からアフリカやカンボジアでもボランティア経験があります。コンポンセイラ郡では、サイ ド・バイ・サイド・インターナショナルが支援しているグラフィス診療所 (ブログは英文のみ)が建設中です。

今回は、渡邊助産師は、郡内の辺ぴな村々で妊産婦や母子の検診や指導、郡病院の助産師のアシスト、観察・指導などを行いました。受診者総数は126人で、5件の出産にも立ち会いました。

渡邊助産師の報告によれば、偏った食生活や栄養不足、また風土病であるマラリアにより、貧血 の妊産婦が多数いました。コンポンセイラ郡の属するココン州において、73.7%の5歳未満児が貧血であるという報告もあり、それも原因の一つと考えられ ます。また、保健所から遠距離であるため、定期訪問健診が実施されていない村もある上、妊産婦が、保健所までの交通費を払えない、子供の世話があるなどの 理由から、健診に行けない場合も多くありません。中には、健診を受けるのは初めて、という母親もいました。

また、指導を行ったのは、妊産婦だけではありません。多くの人が歯磨きの習慣がないため、歯痛を訴える人も多く、虫歯や歯周病が蔓延しており、子供や大人への歯磨き指導も実施しました。

コンポンセイラ郡では、サイド・バイ・サイド・インターナショナルが支援するグラフィス診療所が建設中であるほか、すでに現地パートナーが、数年前か ら、救急車を使っての救急活動を行い、近くの国道4号線での交通事故にも度々出動しています。グラフィス診療所は、日本の学生NGO団体グラフィス、サイ ド・バイ・サイド・インターナショナルなどの支援により建設されています。